●SF文学振興会とは


SF文学振興会は、第51回SF大会スタッフを中心に作られました。

SF大会とは、年に1回、SFファンが集まるイベントです。SF大会は全面的にボランティアスタッフによって運営され、SF作品に関して語る、作家の方を招いてお話をきく、SFと近いところにある科学や技術について語る、といったことが行われます。
そのスタッフの中で、「最近の小学生はあんまりSFを読んでいないみたい。」「学校にはSFの本も少ないみたいだよ」ということが話題になりました。

SF大会のスタッフの多くが、小学校の図書館でSFに出会いました。スタッフの主力は60年代から80年代にかけて、小学生だった人たちでした。当時、学 校図書館には、たいてい児童向けのSF全集がいくつかありました。学校図書館がSFの入り口でした。複数の出版社が、競って児童向けのSF全集をだしてい たものです。

しかし、調べてみると、現在新しい本として購入できる児童向けのSF全集と呼べるものはほとんどありません。図書館にあるSFらしきものは、は文学全集の中にある、「海底2万マイル」と「宇宙戦争」くらい。
実際、20代のSFファンにきいてみると、「学校にSFの全集なんて、あったかな?」「書店で見つけた、XXが最初のSFでした」と語ります。

「これで、小学生がSFにふれられないじゃないか!」ということで有志が立ち上がり、SF文学振興会が結成されました。

[具体的な活動内容]
SF文学振興会は、「小学生にSFを活字で読んでもらいたい」と考えています。そのために、何ができるのか?何が有効なのかを考えています。

最初の活動として、第51回SF大会のひらかれた、夕張市のゆうばり小学校に、SF児童書20冊をお贈りしました。来年に向けて、第52回SF大会 こいこん での企画実施や、あらたなSF児童書の寄贈を行うことを計画しています。