群馬県立自然史博物館 見学レポート

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去る2019年10月14日、SF文学振興会の有志メンバーで群馬県立自然史博物館に遊びに行ってきました。


群馬県立自然史博物館は、『恐竜・古生物ビフォーアフター』『リアルサイズ古生物図鑑』などのユニークな科学本の監修に関わっています。
台風19号が猛威を振るった直後であり開催自体も危ぶまれていましたが、博物館も交通機関も復旧していることから企画を決行。ほぼ一日中、じっくりと堪能してきました。

朝9時、JR高崎駅改札に集合。ここから上信電鉄で上州富岡に向かいます。

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上州富岡からはタクシーで15分程度。博物館入口には大きなカブトムシがいます。

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展示は地球の成り立ち、生命の出現から始まります。
古生代の生き物の復元図や模型を前に「これは素揚げにすれば食べられる」などと盛り上がる一行。なぜか古生代でサバイバルする気満々でした。

みんな大好き中生代ゾーンには名だたる恐竜たちの全身骨格に加え、動く復元模型もありました。ティラノンサウルスはさすがの貫禄。
プラキオサウルスはなぜあんなにも首が長いのかについても盛り上がりました。答えは誰もわからないけれど、いろんな仮説を考えるのは楽しいものです。
昔は海だったという群馬県から発掘されたサメの化石も展示されていました。

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中生代ゾーンを抜けると、現在の群馬の自然についてのコーナーが広がっています。ボタンを押して虫や鳥の声を再生したり、水槽を実際に泳ぐ魚を眺めたりしてそれぞれ楽しむ一行。
きのこコーナーのキャプションには「おいしい」「きわめておいしい」などの文言が散見され、非常に主観的な説明となっていました。いいですね、こういうの。

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なおここまで見学した段階ですでにお昼を回ってしまっていたので、一行は昼食を求めて一時退却。しかしこの博物館のある敷地内には、レストラン施設がひとつもなかったのでした!
かろうじて休憩所で売られていたカップ麺と菓子パンでやり過ごしましたが、これから来館予定の方はお昼持参で行かれることをお勧めいたします!

さて、とりあえず腹が満たされた一行は再び博物館へ。ヒトの進化の展示で背骨の比較をしたり、「ダーウィンの部屋」でお茶目なロボットの話に耳を傾けたりして進みます。
来館時の企画展は「森の海」というタイトルで、海藻についての展示がされていました。海藻をおしばやアクリル標本にすることに興味を示しつつ、仕上げにミュージアムショップを覗いたりしていたら、夕方になっていました。

帰りは最寄り駅まで歩き、上信鉄道で高崎駅まで戻ってみんなで夕飯を取ってから帰路につきました。
東京からだとちょっとした小旅行になりますが、湘南新宿ラインや上野東京ラインのおかげでアクセスはシンプルです。
標本や映像の数も多く、見ごたえのある博物館でした。富岡製糸場や隣接する美術館とあわせて行こうと思ったら時間が足りなくなるかもしれません。
特にひとつの標本を前にあーだこーだと盛り上がる一行と一緒だと尚更ですね。でも楽しいですよ。

SF文学振興会では博物館ツアーがひそかなブームになりつつあるので、おそらくまたどこかへ繰り出すことになるでしょう。
興味のある方は、まずはビブリオバトルやボードゲーム会へお越しください。いろんな場所でいろんな企画を開催しているので、ご都合にあわせて気になるものに参加ください。


(き)